フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか?ダニエル・ピンク著者【動画あり】

スポンサーリンク

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか?ダニエル・ピンク著者。

ベストセラーとなった「ハイコンセプト」の著者である、ダニエル・ピンク氏の同じく大ベストセラーとなった【フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか?】

フリーランスならずとも、この本を読んだ人も多いことでしょう。

この本は、ホワイトハウスからフリーエージェントへ転生した彼の経験を元に書かれた本。

そもそもダニエル・ピンクは、ゴア副大統領のスピーチライターとしてホワイトハウスで働いてきた人物。

彼は自分がホワイトハウスでの仕事をあまり好きになれず、自分のためにフリーランスとして働いていくと決めた。

その中で大企業を作り上げることを目的にしているわけではなく、より良い人生や、人生をもう少し楽しむことを目的として、フリーランスになっている人があまりに多いにも関わらず、なぜかフリーエージェントに関する情報があまりに少なすぎると疑問に思ったという。

フリーランスの実態

アメリカではそもそもフリーランスが発展しているイメージだが、それでも情報がないのだ。

ホワイトハウスにいたような人物なのだから、それなりの調査をしたに違いない。それでもないのだからなかったのだろう。

そこで、その事情について調べ上げたという。

アメリカの国中の人数百万人に聞き、どんな仕事をし、何が愉しく、何がつまらなく・・・というようなことを聞いたそうだ。

調査単位が数百万だというから驚きだが、実際にそのなかで、フリーエージェントという働き方をしている人があまりに多いことを知ったという。

なんとカリフォルニアでは、1/3しか定職についていないというのだ。

話を聞くと、その中には【日雇い労働】のような雇用形態も含まれているので、一概にイメージする【フリーランス・フリーエージェント】という言葉が当てはまるわけではないが、それでもなかなかの人数だ。

【他人のために朝早く出社し、他人のためにフルタイムで働く人】が3人に1人しかいないという。私が会社員だったことに感じたことがそのままダニエル・ピンクの口から出てきてなんとなく嬉しくなったが、こういった気持ちで働きはじめる人も多いのではないだろうか。

スポンサーリンク

フリーランスという生き方が増えた背景

さて、なぜこのような状態が生まれているのかというと、【会社と人の契約の変化】だという。

日本社会だとこれが顕著だがが、個人は会社に忠誠をすることで、【保障】をされてきた。終身雇用や、退職金といった保障だ。しかし、ダニエル・ピンクが言うとことによると、もうすでにそれはアメリカでは存在しないという。そして、日本でもかなり少なくなっていると。

実際その実感はあるはずだ。リストラ問題や、退職金の減少などは、会社で働いている人にとっては、明日はわが身であってもおかしくないだろう。

では、どう変わっているのかというと、【個人は才能を提供】して、と【企業は機会を与える】ことだという。ここでいう機会とは、単純に金銭であったり、人脈であったり、魅力的な仕事であったりする。

才能がある無名のフリーランスデザイナーに「お金はそこまで払えない。しかし、あなたのしたデザインが広告となり社会に発信される、そしてあなたがデザインしたことを我々も社会に発信する」というようなことは、「お金」ではない機会だ。

この機会にフリーランスが納得をすること、それが変化だという。忠誠を誓って面倒を見てもらうことが会社との契約ではないのだ。

忠誠心はなくなったのか?

しかし、忠誠心がなくなったのかというと、決してそういうわけではない。今まで所属をする場所に対して縦に働いていた忠誠心が、横になったのだという。

この横とは、仲間や、専門技術、顧客に対しての忠誠心だ。ダニエル・ピンクは、日本こそこの忠誠心が良い概念になるという。もともと忠誠心があるからこそ、横に対してもきちんと忠誠心をもって仕事を取り組めるからだろう。実際、自分本位ではフリーランスは務まらない。顧客のためを思う事や、自分の職種への勉強などが、フリーランスにとって大変重要であるからだ。

フリーランスとして1番心配な「保障」

フリーランスになるうえで1番心配なころは「保障」だろう。

会社が今まで給料をくれていた金銭的な保証。会社の名前があるから仕事があったという社会的な信頼の保障、自分が体調が悪くなっても、かわりに誰かが行ってくれるという心身的な保障、退職時にお金をもらえるという保障。あげていけばキリがない。

でも、考えてみればそれだけの保障を求めるのがたった1社なのだ。その会社が倒産すれば、もしくは倒産こそしなくても業績が悪くなれば、自分がどうなるかはわからない。

ダニエル・ピンクはこの話を「株」にたとえている。きちんとした投資家は、全財産を1つの企業につぎ込むというようなことはしない。当たり前にリスクを分散する。

ホリエモンが昨日仮出所をして「株は上がるときがあるが、かならず下がる。全財産を1社につぎ込むなんてことはやめてください」と言っていた。ライブドア株を大量買いして、株価が暴落した際に色々と批判を受けた彼からの言葉だが、まさにごもっともだ。だれも強制されて彼の株を買ったわけではない。自分で決断して買っているのだ。100%が存在しないゲームなのだから、リスクヘッジをしないことがおかしい。

信じるもの1つに対して、一つしかない自分の体を投資するのはかまわないが、いざというときになにもない人間になってしまうリスクを、フリーエージェントは様々な会社と取引をすることで分散している、ということになる。

・・・この記事を見ているかたは、すでにフリーランスか、もしくはこれからフリーで働くことを考えている、興味がある人だと思うが、この本のことを、海外の話でしょ?とか、日本とは仕事の考え方が違うじゃん?と思わず、一度触れて欲しいと思う。特に、もし、あなたがフリーランスという生き方になることを迷っているのであれば、必ず読むべき本だ。きっと背中を押してくれるだろう。

スポンサーリンク
カテゴリー: 書籍 タグ: , , , , , , , , , , , , , パーマリンク